どうも。フジモリです。(ツイッター垢⇒@epic_fujimori)
2018年8月15日。20代後半から30代前半の方々にとっては伝説の夜になりました。
パンクロックバンド、ELLEGARDENの、10年ぶりとなる復活ライブが行われました。当日はグッズも破竹の勢いで売れていき、ライブには音漏れを求めて外まで大量のファンが集まりました。
当日の状況、またはセットリストなどについては、ざっと調べればすぐ出てくるかと思いますので、私は単純に、中で見ていた感想を書き連ねたいと思います。
オープニングアクト
今回の復活ライブは全3本のツアーとなっており、最終日がマリンスタジアムで行われました。全てのライブのオープニングアクトを務めたのが、ONE OK ROCKです。彼らのライブも込みで、4,500円だっていうんだからびっくりです。(それなのに転売している奴らもいて、大分アレですが…)
正直、私個人はワンオクはあまり聴いてません。アンサイズニアまでのそれしか知らないです。ワンオクにとって、アウェーなライブであることは間違いないでしょう。
そんな状況について、TakaがMCで話していました。一言一句は覚えていないので、あくまでもニュアンスにはなりますが、
「もし知っていたら一緒に歌ってください」
「もうすぐ彼らが出てくるから!もうちょっと待ってね!」
「もし機会があれば、今度は僕らのライブに遊びに来てください」
こんなことを節々に言ってました。世界ツアーを行うまでビッグになったモンスターバンドの彼らが、ここまで謙虚に表現できるのかと感服しました。そして、そんなバンドを前座に据えるELLEGARDENって一体どんだけすげーんだとも思いました。
今回の復活ライブについて、Takaはこうも話してました。
「ここにいる人全員が、エルレを見たがっていて。もちろん僕らも同じ気持ちで。本当はチケット買って、そっち側で見たいと思ったんだけど、このライブ絶対にチケット取れないと思って。だからもうこっち側で見てやろうと思って、この舞台に立たせてもらってます。冗談ですけどね。」
話が上手いなぁと思うと同時に、今回のライブは、彼ら側から声をかけたのかな、と思う場面でした。この話は後ほどの細美武士のMCにも出てきます。
第一部終了から第二部開始まで
開演から1時間弱。ワンオクのライブが終了し、インターバルへ。その間、BGMとして流されていた、9mmやアジカン、モンパチなど、私の関心をそそるような選曲がほとんどでした。周りの人も多く反応しており、軽いカラオケ状態になっていました。
先ほどのTakaのMCも相まって、エルレへの思いは高ぶり、テンションが高まっていきました。心なしか、前方のスペースがなくなっていったのも印象的でした。みんなが前に詰めたのでしょう。
マリンスタジアムの座席数は30,000。全てのその内、バックステージ側には入れないとしても、その分外野部分まで全てをスタンディングで埋めているということは、30,000以上入っているかもしれません。開演時には少しだけ空席も見えましたが、ふと振り返ってみると、もう空席はありませんでした。
辺りが夕暮れから夜に変わっていく最中、再度照明が落ち、歓声が沸きあがります。
第二部開始。エルレガーデン登場。
一曲目はSuper novaでした。
イントロが流れ、細美武士の声が響き渡った瞬間。本当にここに来れて良かったと思いました。もう見られないであろうと思っていたバンドがそこにいて、生で演奏が聴けているその事実は、「ヤベーヤベー」という陳腐な言葉になってました。
MCでは、
「外の奴ら聴こえてるかー!お前らもケガすんなよー!」
「こんなに時間がかかってしまって、本当にごめん。そして、待っててくれてありがとう。」
「中学生のころにエルレを聴き始めて、高校生になったらライブ行こうかなーと思ってたら活動休止しちゃって、ってやつも多いと思う。ホントごめんな。」
そこにいるファンに向けて、言葉を選んでいました。ドンピシャな言葉でした。こちらこそありがとうでした。
また、ワンオクのMCにも反応してました。
「今まで俺らは、小さなライブハウスでやってきて、スタジアムでライブなんて考えてもなかった。でも、ワンオクが「やろう」って声かけてくれて、じゃあやろうって決まったのが今から二年前なんだよな。そこから今日まで、ずっと楽しみにしてた。本当にみんなありがとう。」
やっぱりワンオクから声をかけたみたいですね。長いこと準備してて、それでやっと実現した。二年間もずっと、温めてたんですね。。
とにかくすごかったです。セトリはここには書きませんので、別で調べてみてください。
ライブ終了。それから
伝説の夜が終わり、僕らも飲みに行きました。とにかくすごかったこと、めちゃくちゃ疲れたこと、色々と話すことはありましたが、その中で、「どうして活動休止したのか?」という話になりました。
今回のライブ、ドラムの高橋さんが節々で泣きそうな顔をしてらっしゃいました。嬉しかったんでしょう。つまり、不仲ではなさそうです。バンドとしての地位はもうありましたし、お金周りで揉めるならグッズやチケット代に反映されるでしょう。
つまりは、細美さんのクリエイティブに、周囲がついていけなくなった、だとおもってます。
今や3バンドを掛け持ちする細美武士が、エルレだけでそのクリエイティブを発揮出来たかというとそうではないでしょう。また、3倍動かなければならないメンバーも、体力的に厳しかったはずです。
そういった方向性の違いが、今回の休止を生み、その氷を溶かすまでに10年かかってしまった、そんな気がしてます。
じゃあこれからはどうなるのか?ライブ中、残念ながら今後の活動には触れられませんでしたが、MCで若干喋っていました。
「今日はしこたま飲むだろ?で明日は潰れてて…明後日も潰れてるだろうから、その日の夜かその次くらいに、みんなで飯に行こうと思ってる。4人でな。」
今この時点では決まってないけど、みんなの気持ち次第ではまたやろうって話にもなるだろうな、ってことでしょう。ワンオクの後押しもあって、ファンのこの熱量もあって、これだけの話題を作ったバンドを、もう一回動かすかどうか。
もしかしたらもうライブも決まってるのかもしれないけど、もう一回見たい。そういった期待はさせてくれました。
今回転売騒動がかなり多かったので、実際に行きたかった人は応募数より少ないとは思いますが、それでも行けなかった人も多いでしょう。次は、今回のライブに行けなかった人に行ってほしいです。当たったら譲ります。もちろん、定価でね。
人生で一番楽しいライブでした。エルレガーデン最高!